ふくぶくち見せた 怒涛の陸上走り (4−3ヤクルト)


投手戦。
8回の勝負所で代走に出されたのはなんと岡上
福地のあせりは最高潮に達した。

1点を追う9回二死、第二代走として登場の幸運を得る。
まさにチームと、そして自身の存亡をかけて福地は初球から走った。

相手は古田の代役といえど強肩小野。
100%予期された盗塁を、しかも余裕を持って決めた。

三十路も近い福地。新走法、陸上走りにかけた。
これまでの地を這うような低い姿勢でグラウンドを「蹴る」のではなく、
腿を高く上げ、脚を「前に出す」ことに重点を置いた走法だ。

陸上走りは11回・2死3塁に回ってきた今季初打席にも炸裂。
なんでもない高いバウンドのショートゴロが、
内野安打+勝ち越し打点にすりかえられた。

お立ち台、そして明日の1面に史上もっともニアミスしたふくぶくちの春であった。
ペタの同点アーチで台無しに。

ていうか陸上走法なのだが。
わしは高校時代に習って
50m走のタイムが0.5秒は縮まったという効果バツグンのあれなのだが。
「走りのスペシャリスト」たるふくぶくちが
今までやってなかったことに唖然としたものであった。

まあ経緯はさておき、これで今季の福地の盗塁ほかうんぬんは激増するかもね。