1位 レジスタンス東出
ヨシャー2連勝。
小山田のスライダーが良い。
ディアス社長、3ラン打った瞬間「ヤッター」って言ってませんでしたか。
やっぱり帰化する気なんだ、そうなんだ。
さてついに2002シーズン開幕にまでずれ込んだ
「2001年 カープ10大事件」も第1位でございます。
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背の低さ、足の速さ、猪口才なセンスが評価され、
一年目からレギュラー。
だが、東出は正田にはなれない。
自分がその素材ではないことを彼も知っている。
昨年11月。ワールドカップ。
広島球団より出稼ぎした東出は、
余すことなくグランドをかき回していた。
中軸をしのぎ、チーム最多打点。
準決勝へ進出した日本チームの、原動力のひとりだった。
決勝進出をかけた韓国戦、東出はその日も二番サードだった。
緊迫した投手戦。
リードはわずか1点の場面。正面を襲った打球を彼はトンネルしてしまう。
そして痛恨の連続失策。
この大会における活躍のすべてが、記憶の彼方に追いやられてしまった。
A級戦犯にまつりあげられた東出。しかし彼はケロリとしていた。
「また機会があったら出てみたいですね」
東出には後悔はなかった。
ワールドカップで会得した新打法を、
はやく試したくて悔やむどころではなかったのだ。
そしてオプーン戦における打撃力の明らかな向上。相変わらずのやらかしぶり。
東出と正田の違い。それはパワーへのこだわりである。
小さいことを認めながら、
選手として小さくまとまることをあえて拒否するかのようにも見える。
二年連続失策王。
その雑な守備も、あえてスケールの大きな遊撃手を目指すがゆえの
ステップといえよう。
東出の目指すのはオジースミスではない。
猪口才な宇野勝、ある意味において最高の遊撃手像なのだ。
・・・そう考えられたなら、
ここぞという場面でのやらかしぶりへの、腹の煮え繰り返りも
少しは納まるものなのだが。