八ヶ岳へ(その2)

2日目は、三分一湧水の1.3倍の湧出量(1日10万トン)といわれる女取湧水から。
武田信玄により開拓された信州への交通路といわれる「信玄棒道(ぼうみち)」から脇道に入り、3kmほどはずれたところ。
棒道は未舗装で、またハイキングのおばちゃんおじちゃんも多く見うけられたので、テニスコートの駐車場に車を停めて歩きで行くことに。

棒道との分岐から斜面方向に上っていく道を100mほど歩くと、町営の上水道貯水槽が出現。すなわち直上には湧水があるはずだと安直に考え、15分ほど歩いたのだがいっこうに湧水のサウンドが聞こえない。
おかしい。1日10万トンなのに何も聞こえないはずはない。運動不足のわしはひよった。
戻りかけて、地元のおっちゃんに「もっと上だよ」とたしなめられる。ああ、情けない。

かれこれ分岐から徒歩30分。
ようやく到着した女取湧水の前には三河ナンバーのワゴンと山のような水くみ用ポリタンクがあった。
悔しいなんて思わないさ。ポリタンクを運ぶのも手伝ったさ。

EC=50μS/cm, 水温8℃。
こちらも三分一湧水と同じように、なだらかな斜面の岩と岩の隙間より突如として湧出している。どの水みちを経て、この地に湧き出しているのか。興味が惹かれます。
観光地としてほとんど手が入っていないのもあって、穴場気分が十分に味わえました。


次は、今回のルートでもっとも山麓の下方にある大滝湧水

道中でおもしろい神社(『古神道本宮・みそぎ神社』と名乗る)を発見し、ちょっと立ち寄ってから向かいました。

大滝湧水は上記の3つの湧水と違い、火山性堆積物が他の河川によってばっさりとえぐり取られた場所に形成されたものです。水の通り道を切られたのだから、湧出量も最大。神社(古代の管理施設)や養魚場、はては最近できたっぽいレストランまでありました。
EC=70μS/cm、水温10℃。

八ヶ岳山麓にはまだまだたくさん湧水がありそうですが、今回はここまで。

余談1:  帰りにワインの町、勝沼の「ぶどうの丘」へ。
 近くの閉店まぎわの観光農園に立ち寄ったら
 余り物だからといって、当日もぎたてデラウェアをひと箱山盛り貰ってしまうことに。
 勝沼、おそるべし。

  余談2:  大月で、中央高速恒例の大渋滞に巻き込まれる。
 談合坂サービスエリアも大渋滞。
 12時過ぎても小仏トンネルまでは大渋滞。
 結局、車の中で夜を明かしてしまうことに。
 後に家で測定したら体脂肪率が5%も減少していた。