狂乱麗舞 ふくぶくち生誕節


「8番、セカンド、福地」

エディ=衣笠=ディアス社長のおみ足故障。
昨日、衝撃が全世界を駆け抜けた。

その余韻が残る対阪神3連戦最終戦
先発は藪vs長谷川。切れぬ矛と守れぬ盾のキラー対決(違う)。

ディアスの代役は誰なのか。
前の試合で打ち勝ったことにご満悦のコージ将軍、
手を伸ばしたのは、禁じられた果実であった。

本人ですら未知数の長打力、
粗いをも上回る創造性(=グラブからボールが)あふれるディフェンス。
そして本人でも止まり方を知らない快足。
それはふくぶくち寿樹。
打順は8番。すなわち下位の4番。

何かが起きないわけがなかった。
入団から艱難辛苦の9年間
福地は、ついにこの日 プロ野球選手として生誕のときを迎えた。
  (=はじめてスタメンで仕事をしました)

■2回表 広0−0神 1死1・2塁

 初球!当たりは詰まりつつもボスポラス海峡を抜けるようにセンター前へ。
 粗い激走により、怒涛の先制タイムリーとなる。

◇3回裏 広1−0神 無死2塁 

 打者・矢野は4球目を強打。強烈な打球にも無理なく対応するも
 あえて一塁へ魔球を投じ、この回における阪神の逆転の足がかりを与えた。

■4回表 広1−2神 2死2塁

 また2塁に新井を置いての福地登場。
 もはや機は熟した。
 初球のカーブを泰然と見送り、2球目を叩くとすでにボールは
 ライト前で弾んでいた。同点タイムリー。

 2安打・2打点! 
 の・・・喉に、喉に餅がッ!ゲフゲフゲフ!

■6回表 広3−2神 1死
 
 もはや求められる仕事は終わった。
 自らは三振で退き、次代の代走王岡上に道を譲る。
 その裏、岡上は八木のライナーを好捕。
 オノレを知る者だからこその、いさぎよき撤退。賛美の声は止まなかった。

走るシナリオライター
自らゲームメーキングという離れ業。
ついに、彼はやってのけたのだ。

今日起こりし全ての事象は、
ふくぶくちの偉業を称えるためにあるといって過言ではなかろう。

くしくも明日は100年の時を越えた日露戦争である。
W杯日本代表よ、そして新居浜の星・福西よ、
祝電がわりの勝ち点を! (゜Д゜ )ムハァ!