4位 菊の季節にキムチが満開


床下で漬けられたまま、忘れ去られようとしていたキムチのような男。
それが、突如として発酵、いや発光した。
菊地原 毅。
そういえばなぜ「地面」の「地」なのか。世の「キクチ」は「池」ばかりであるというのに。

毒島、源五郎丸、シコースキー
プロ野球変な苗字列伝に名を連ねる男、菊地原。
しかし奴は、ただそれだけで終わる器ではなかった。
いまだに信じられないが。

偉大なるタフネスリリーバー兼敗戦処理
菊地原の前に菊地原無し。
そして後にも菊地原無し。すばらしいことではないか。

いっそ日本シリーズにも、その名を刻んでしまえ。

登板数日本記録が、まだ序章に過ぎないことを祈っている。
遅咲きの菊に乾杯。