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どうでもいいことを考えてみた。

アホは阿呆と書く。
阿はもともと「吾」と似たような起源をもち、
「吾子」は「わたしのかわいい子供」という意味である。
呆＝ほうけていること、に「あ」をつけることで、
やらかしてしまったことをネタにして笑いつつ許してやるかのような、
やわらかな語感が生まれるのだ。

ひるがえってバカ＝馬鹿はどうだ。
だいたいいきなり馬、さらには鹿呼ばわりである。
紙でも食う偶蹄目ごときと同類扱いとはあまりにひどい。
「バカ」は人間性をも否定してしまう恐るべき罵詈雑言であり、
人間味あふれるからかい文句である「アホ」と同列にあつかうなど、
まったくもってのほかなのである。

というわけで、
「アホ」といわれても腹が立たないのに
「バカ」といわれるとなんでわしはカチンときてしまうのか
考えてみました。以上。