今西2x-1光星 大戸大車輪・大野大当り

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9割がた負けを覚悟しつつ観戦。大野監督が序盤から動きまくる。打撃面は相当の不利が予想されていたが、その通りのチャンスすらほとんどもらえない展開。ランナーが出れば2死でも攻撃側タイムを取り、5回にはそれが奏功して同点左前タイムリーが代わり端のエース下沖を相手に生まれる。打ったのは選手宣誓の大役を果たしてひとりリラックスしていた風の主将高市
主戦大戸は高めのストレートが見事にコースに決まる。大型打者を揃えた光星打線になかなか的を絞らせず、長打を先制点に結び付けられた後はきっちりと抑え込んだ。内野は足を引っ張りまくっていたが、それでも崩れない精神力は見事。わずか108球、四死球は3。東北最強の2枚看板(六埜→下沖)を相手に引けをとらない堂堂たるピッチング。大戸すげえ!

9回裏、また大野が動いた。きょうまったくダメポだった三番瀧野(次は頑張れよ)凡退のあと、四番加納はボテボテのセカンドゴロ。しかし100m11秒3の快足を活かし内野安打に。内野の緩慢な守備もあったが、四番が俊足ってのもなかなかイメージしづらいもの。この隙をすかさず突き、初球から盗塁敢行。タイミングは微妙だったが、過去3年センバツで辛酸をなめてきた大野監督の執念を感じた。5番日野敬遠ののち、エース下沖は渾身のフォークで6番杉原を斬る。
今治西にとっては延長に入るともう訪れないかもしれないチャンス。ここで7番大戸はファーストストライクの内角直球をしばく。打球はやや詰まりつつ三遊間をぬけていく。
「レフト近え!」
「うおおコーチャー回すか!」
「やっぱレフト肩弱え!」
「足速え!」
「うおおお勝っちゃったよ!」
ご近所の皆さんご迷惑おかけしました。息子たちよ父はこうなのですゴメンナサイ。
 
しかし大野は勝負どころに強くなったな。このうえない愛媛チマセコ野球的な勝利でした。
 
光星だが、こういう負け方を春にしたチームは夏に快進撃が多い。要注目です。