玉春日、引退

3年前、片男波部屋に朝稽古を見に行ったが握手はできず、かわりに豪風と握手してきた。
 
わが愛媛からは、プロ野球観戦でクビになった横綱前田山以来となる、わしにとっては物心付いてからはじめての(そして現在でも唯一の)待望の幕内力士であった。96年初場所の幕内昇進では初日から5連勝を飾るなど、貴乃花世代の最後を飾る華々しいデビュー。
武蔵丸、曙、若貴から金星を上げ、最高位(最大瞬間風速)は97年名古屋場所での関脇だったが、7勝8敗で負け越し。実に惜しかった。
ゲフ様こと土佐ノ海は同じ四国出身、同期であり最大のライバル。ただ万年大関候補だった彼に及ばず、三役定着はならなかった。
ハズ押し・突き押しと引き技のうまさ、土俵際の大逆転劇を生むバランス感覚は抜群だった。
頚椎を痛め、長い低迷のあと十両優勝を二度果たし、06年名古屋場所では史上最大間隔での三賞も受賞。
07年初場所では初日から破竹の8連勝を飾り中日で単独トップに。完全復活を果たしたかに見えた。
ただ、再びの三役にはあと一歩届かなかった。
八百長騒動のときも、週刊誌には何故か玉春日*1はクリーンとか書かれていたのが誇らしかったよ。ホルホル
 
わしが両国国技館に初めて行った5月の夏場所が、思えば玉春日にとって東京での幕内最後の場所だった。その日は負けてしまったが、そこから破竹の三連勝で見事な勝ち越し。最後の最後に、声援を送れて本当に良かった。
長い間、本当にお疲れ様。相撲への興味が少し減るなあ。

*1:および二子山勢