唐突だが佐賀県

佐賀県を代表するプロ野球選手といえば赤い稲妻・激しく福地寿樹を置いて他にはないのだが,頭の正常な人は緒方孝市を挙げるし私もそう思う。3年連続盗塁王と3割30本を一人で記録した選手は数えるほどしかいない。さらに美人タレントかつ腐女子を一人で記録した妻も数えるほどしかいない。ミスター佐賀県・緒方は既に20年選手なのだが当たり前のように毎年20本塁打,2割台後半をマークする安定した右打ちの技術は井口と並んで日本人選手の最高クラスであろう。毎年4月の盗塁王宣言が楽しみではあるが,2006年は久々に出場試合が100を切った。新球場完成をスタメンで迎えるまでの道のりは長い。がんばれ緒方。
忘れてはいけない,前田二世(もう少し飛距離がほしい)こと末永真史・背番号51は佐賀県魂の後継者である。体は充分に鍛え上げられているのだが体の爆弾も充分に蓄えられているのが心配だ。最大風速ではカープ佐賀県民は河野・兵動・若林も加えて6人もいたのだが随分さびしくなったものである。末永に託されたものは大きい。「体力が無いので」と言ってやめちゃった前間卓も佐賀県人。
次に佐賀県高校野球である。県立・私立の実力差が少なく,また有力校とダークホースの実力差もさほどない所謂『分散型』の勢力分布である。ここ数年を見ても,鳥栖伊万里唐津からまんべんなく出場校が出ており,参加校数も41と少ないため,普通の野球少年が甲子園を目指すには最高の環境の都道府県の一つであろう。一方,全国での戦いぶりを見ると,1994年に高校野球史上最大の奇跡とも言われる選手権優勝を果たした佐賀商も,最近は出てくるやノーヒットノーラン未遂されるなど,他県のいいカモとなってしまっている。進学校の佐賀西(旧制佐賀中学)が県大会上位に顔を見せるようになっているなど,まだまだ混戦模様は続きそうな気配だ。印象に残る試合は佐賀学園時代の若林。たった一人で優勝候補筆頭の天理をうっちゃった。数年前の神埼高校は2人の好投手を揃え,上位を狙えるいいチームだったが,確か光星学院に逆転本塁打一発で負けちゃった気がする。
 
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