長丁場の労使交渉を終えた古田、スト突入前夜のすぽるとで選手会の立場を説明。視聴者から集まったテレゴングの結果は、ストに賛成:反対=30:1。ただ、これを見ても「たかがファンが」なのが経営陣なのだろう。
スタジオには球界の内幕をよく知る元ダイエー・西武球団代表の坂井保之氏が。もともとコラムでばっさり球界を切れる数少ない球界OBのひとり。発言に注目していたのだが、やっぱり言ってくれました。
以下に文字UP。
三宅「ただこのストライキに関して、坂井さん、機構側は損害賠償請求をするというつもりだという、そういう考え方もどうやらあるようですけれども、これに関しては...」坂井「これは、ついですね、2週間くらい、10日くらい前に東京高裁が、『そういう脅かし、《脅し》をしちゃあいけない、と。それは、厳密に言うと労働法で言う、《不当労働行為》に該当しますよ』と(通達した)。『機構の中には、根来さんというりっぱな法律家がおられるじゃないか』と。」
三宅「現在コミッショナー、あ、もう辞任しましたけれども...」坂井「そう。『その人を中心にそういう、ちゃんと法律を守るという立場を取りなさい』という勧告をしているんです。それに対する重大な挑戦ですよね。だから、いかなる理論的根気があるのか。あってやってるのか。無くてやってるとしたら、無謀この上ないですよね。」
谷澤「しかし、コミッショナーは残念ですよね。」
三宅「辞任という、ほとんど自分の身を賭してという...」
谷澤「ほとんどなにもしてませんよ。それで辞任ってことは...これはねえ...」坂井「(谷澤をさえぎって)言わせてください。『身を賭して』というときれいですけれど、あのかたはねえ、『
選手会というものは大体、本当の
労働組合として認定されていない、おかしいんだ...ましてやそこがやるストなんてのは違法なんだ。違法
ストライキをやろうとしているんだから、当然経営者の皆さんは損害請求の権利はあるんですよ』ということを、マル秘文書で12球団にですね、密かに教育していますよ。いいですか。マル秘文書で教えてるんです。つまり、『強気で交渉しなさい』とそそのかしてるんです。」
三宅「そうなんですか?」坂井「そうなんですよ。そのことはいずれね、時間のなかではっきりしてきます。ね、いずれはっきりします。そうして、それが思わぬ大混乱に陥ったものだから、恥ずかしくなって、責任を感じて...これはね、『辞任』じゃない。『遁走』したんです。敵前逃亡しただけです。私、はっきり言っておきます。」