病膏肓に至るとかそんな感じ
プロ野球とわしらの関係って、見世物興行とその観客のそれにすぎないのだろうか。
50年受け継いできた球団を、莫大な球場維持費を見栄のために払い続けて手放す羽目となった近鉄首脳陣。
救済の手を差し延べるどころか、ネーミングライツ案をはねのけた過去をもつ読売グループは、悪びれるどころか合併後の選手振り分けに舌なめずりの日々。
(岩隈は来年巨人で投げてるんかな)
プレイヤーの代表たる古田の申し出を一蹴したヤクルトオーナー。
存在感皆無、任期の間何もしないことで飯をはむコミッショナー(散々会会員)。
ちっちゃい息子さんにユニフォーム着せてた近鉄ファンの先輩や知り合いを思うと胸が痛む。
(「大阪」の名を架したチームのファンを代表すべき大阪府知事は何かやったんか?)
球場で「藤井寺で存続を」と訴えるファンの姿を、マスコミはお涙頂戴のダシにしておしまいにしそうな勢いである。
そのマスコミは、近鉄にかわる6つめの球団の設立可能性すら一顧にされず、「5球団は無理だ、減らして1リーグに」の大合唱。
野球をする者の「夢」を、一部の者のみが得られる「高い収入」とチンケなバラエティ的「知名度」のみに矮小化してきたマスコミに、スポーツ文化としての野球の頂点たる「プロ野球」を守る気などさらさらないのだろう。
見る者と運営者の間にある圧倒的な壁。
力を持つ後者側に、野球を守り育てようという者はいないのだろうか。
わしは12球団のうちひとつもなくなって欲しくない。
チーム数減らして野球界全体が得られるものなど、何があるのか。
あったら教えてほしい。無能コミッショナーよ。
だが、この現状の前にファンはあまりにも無力であり、
この暗澹たる心情が集められる場すら存在しないのでは
もうどうすればいいのだろう。
樽募金で済むものならいいのに。
今シーズンへの関心を失いつつあるのがやるせないやら悔しいやら。
テレビ放映権に左右されないプロ野球へ変えていかなければ。この意思は持ち続けたい。