極上の高校野球漫画、クロカン

「クロカン」 読んだことありますか?

廃校寸前の鷲の森高校。
甲子園の1回戦で、外国からの留学生を集めた「狩猟民族」セント・ジョンズ学園と対戦。
現在、カンプなきまでに抑えられています。

鷲の森監督・黒木(通称クロカン)は
「耐えろ!とにかく耐えて芽が出るのをじっくり待つんだ!」
と選手の前で繰り返します。
その次のページ。

2ページぶっこぬきで田植えシーン
農耕民族のナショナリズム、いや遺伝子が揺さぶられました。

このストーリーは、試合における監督同士の戦いに重きを置いてます。
セントジョンズの監督は事あるごとに「エンジョイベースボール!」とのたまわります。
確かに楽しくない野球はやりたくないのですが、
勝つことを目的とした場合、エンジョイばっかりしてたら
結局もともと力の強いチームが勝つことになってしまいます。
楽しくねえなあ。

野球は団体戦です。
団体競技といえば駅伝を生んだムラ社会日本。
チームへの帰属意識は、他国をしのぐものがありましょう。
(悪く言っちゃあ「閉鎖的」だが)
全員で耐えて、つないで、望みを最後まで捨てない。
最後に喜びを爆発させる。
そんなスタイルの野球があってもいいじゃないですか。

期はいまだ熟せず。
農耕野球のこれからの反撃に期待しよう。

  (そして帰ってくるのを待ってるぞ、農民ササオカ!)