昔木庭さん、いまシュール

アスリートの池谷コラムに、故・木庭教スカウトへの惜別の言葉が載っていた。なんでも「スカウトの仕事は、いまや『発掘』ではなく『交渉』となってきている」とのこと。
確かに、今どき漁で足腰鍛えた弱小高のエースとか全日空でカウンター業務やってた兄ちゃんとか倉庫の荷物運びやってたオーストラリア代表とかの原石が津津浦浦に発達した現代の情報網から漏れるなんてことは、なかなかないだろう。名著「スカウト」(カープファンなら必読です)のころは、信長の野望で「在野」の武将を発掘するような世界があったのだろうなあ。
だが、木庭さんのような「自らの足で、目で勝負する」職人スカウトは本当に不要となったのか?
否。そんなことはない。我がカープには、シュールストロム在米スカウトがいる。
巨額の年俸が示す実績の高さにもかかわらず、日本野球に馴染まず短期間で御役御免となる助っ人のいかに多きことか。しかしシュールがこの数年間、曇りなき目で見定めてきた者たちを見よ。
死球ラロッカ、馬車馬伝説外人編ベイル、他にいないので4番シーツ、まだ日本にいたのかデイビー、そしてゼロのコルベール先生(@志賀さん)に至るまで、彼の連れて来る在野の武将にはほとんど外れが無い。そこ!シーボルとかいうのは無かったことに。無かったことに!
これはひとえに、シュールの持つ卓越した眼力、人脈、人柄、そして光沢が為せるわざなのではないだろうか。
シュールこそは木庭さんの後継者にして我がカープの宝である。ヤクルト在米スカウトが巨人に引っこ抜かれたらしいが、ゆめゆめそのようなことなきよう頼みます。鈴木本部長。
木庭教 - Wikipedia

スカウト

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